新学期になってもなにかと騒がしい美鶴の周囲。霞流慎二についてあれこれ問い詰めてきたり、繁華街へ出入りしている美鶴の行動を咎める聡や瑠駆真にウンザリする毎日。そんな美鶴にメリエムから手紙が届く。会って話がしたいという彼女からの誘いに応じてみれば、内容はラテフィルへ来て欲しいというもの。瑠駆真をラテフィルへ呼び寄せたいのだが彼がそれに応じてくれない為、美鶴に同行してほしいというのだ。どうして自分がラテフィルなどへ行かなくてはならないのだ? 自分には関係の無い話なのに。一ヶ月も日本を離れて霞流慎二と疎遠になってしまう事を考えると、とても受け入れられる内容ではない。断ろうとするが、夏休みはまだ先だから考えておいて欲しいと言われ、話は保留に。
納得のできない美鶴の周囲で、今度はとんでもない事が起こる。なんと、美鶴が霞流家の御曹司に恋をしているという噂が唐渓の校内に広まっているのだ。なぜ? 誰がバラしたのだ?
美鶴は聡と瑠駆真を疑うが、そんな彼女の前に現れたのが、なんと霞流慎二本人。俺がバラしてやったんだと言い放つ彼に唖然としてしまう。ツバサの兄の件で醜態を晒してしまったのはお前のせいだと一方的に美鶴を詰り、これは腹いせだと悪びれる様子もなく言ってくる霞流慎二。これが彼のやり方なのだと言い聞かせながらショックを隠すことのできない美鶴の前に、今度は智論が現れる。彼女の登場を不審に思う美鶴だが、励ましてくれるような言動に気持ちが和らぐのを感じる。さらに、気分が落ち込んだ時に使うとよいと言って精油を渡され、香りの効力に混乱していた頭や動揺してきた気持ちが落ち着いていくのを感じる。
香りってすごい力があるんだなと感心する美鶴だが、ホッと安らいでいる場合ではない。メリエムからの誘いに応じるべきか否か。断るのならばどうやって断るのか? それに進路の問題もある。霞流の心も振り向かせたい。
一方で、美鶴の恋心を校内に直接バラした緩は、瑠駆真への想いを日に日に強めていき、瑠駆真が日本を離れてラテフィルへ行ってしまうのではないかという噂に我を見失いかけ、現実の世界にゲームの世界を重ねるようになってしまうし、里奈もまた聡との距離を縮めようと自分を奮い立たせるあまりに彼の家に直接押しかけてしまうという無茶な行動に出てしまう。
自分の想いにばかり気をとられてしまうそれぞれの恋は、はたして実るのでしょうか? 三年生に進級しても、相変わらず騒がしい毎日のようです。
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